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社会保険労務士曽根事務所

開業した理由

 こういう話は、成功者が笑い話・苦労話を交えて書くことかもしれません。(多くの人は成功者の話に興味を持ちますが逆はそうでないから。)しかし、自分自身、開業1ヵ月、事業計画書と損益試算表を見返し、想定内とは言え暗い現実と向き合いつつ、それでも今後も真摯に取り組むことを約束するため公開blogに書いておきます。


 ホームページに掲げている「すべての働く人の幸せに貢献する。」は本心ですが、もう少し具体的なことを書きます。


 まず、結論から申し上げますと、今後の人生を考えて今開業するのがよいと思ったからです。現在45歳ですが、健康に働けるのを70歳までとしてあと25年、会社員で定年・再雇用で65歳引退と、まだ意欲のある今会社を辞めて70歳まで開業社労士をするのと、どちらが良いかを考えて、後者を選びました。会社員として安定しているものの固定的な人間関係の中で上司・その上の上司に縛られ社内調整に追われて20年勤めて1億円、開業社労士として不安定ながら多様な人間関係の中で専門性を活かし自己裁量の大きい25年を過ごして同等以上の収入。長期的に見てどちらが良いか。もちろん、扶養家族がいない、責任・裁量のある幹部社員に出世していない、好待遇の大企業に勤めていないなど、捨てるモノが少なく挑戦できる身軽さ、悪く言えば責任の軽さも後押ししました。


 一方で、スタートするにあたり、ビジネス的な展開を見据えた視点が十分でなかったことは認めざるをえないと思います。なぜその仕事を展開したいのか、業績見込は・・・。士業なので業務範囲はある程度あるものの、5W1H的な、具体的な詰めが甘かったです。


・いつ

・どこで

・どんなサービスを

・どのようなニーズがあるどんなターゲットに対し

・どのような方法で

・具体的にどの程度の成果が見込めるのか


 初めから固めすぎるべきではないでしょうが、試行錯誤しながらブラッシュアップするためのベースがぼんやりしていたらスタートしてからも、どこをどう改善していくか対応が遅れます。


 社労士は数ある士業の一つですが、開業しても簡単に食えない資格です。ほぼ法人相手でお客様は中小企業の社長さんか役員さん、信用第一で経営層の方々との人脈が必要です。(顧問契約を前提とした話で、助成金やあっせん代理などのスポットに特化していれば少し違うでしょう。)事務職ではなく営業職という前提で、信用を得て人脈を広げていく戦略が必要です。(成功していないので何の説得力もありませんが。)


 補足で、社労士資格の取得理由ですが、今から二十年前のバブル崩壊後の就職氷河期の就職活動でなかなか内定が取れない中、総合職としての新卒入社を諦めて自分の興味を持てる分野の専門職を目指そうと考えたことが出発点です。社労士は労働法・社会保険・年金などすべての働く人に関わる知識を問われる国家資格で興味を持てたため卒業後もフリーターをしながら3年余り勉強してようやく合格しました。その後、ハローワークで未経験でも社労士合格者の応募できる社会保険事務求人を見つけて就職。もともと労務関係の仕事が好きなので転職しても現在まで二十年近く労務職に就いています。


 最後に、今後も好きな仕事を続けていくために、そして生き残っていくために、いただけるお仕事とお客様に感謝して、こだわるところはこだわりつつも柔軟でよいところは柔軟に、粘り強く続けてまいります。

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